納豆のすごさ

健康

はじめに

日本のソウルフードである納豆は、いまや世界から注目されている食材でもあります。その魅力は、ねばりけを孕んだ独特なおいしさにあります。においを嗅いだだけでは、むしろ敬遠されてしまうような悪臭を放っています。しかし、一度そのおいしさを味わえば、やみつきになってしまいます。

そんな納豆ですが、実は栄養的にも非常に優れていることはご存じでしょうか?本記事では、納豆を愛してやまない私が、納豆の素晴らしさを皆さんにお伝えできればと思います!

納豆の栄養価

納豆に含まれる五大栄養素

五大栄養素は、健康を維持するのには欠かせない栄養素ですが、納豆には五大栄養素がバランスよく含まれています。なかでも、近年注目されている食物繊維が豊富に含まれており、非常に健康的な食材であるといえます。

その他の重要な栄養素

ナットウキナーゼ

ナットウキナーゼは納豆に特有の成分である酵素です。血栓の発生を抑制し、血液をサラサラにしてくれます。

・イソフラボン

イソフラボンはポリフェノールの一種です。そのため、他のポリフェノールやβカロテンと同様、抗酸化作用を持っており、アンチエイジングに有用です。

・食物繊維

食物繊維は炭水化物の一種です。血糖値の上昇を緩やかにしたり、腸内の善玉菌をサポートし腸内環境を整えたりする役割を持っています。

・スペルミン

スペルミンは納豆に含まれるたんぱく質の一種です。細胞が代謝するのをサポートしたり、体内の炎症を抑制したりしてくれます。

・ビタミンK

ビタミンKは、数多くの食品の中でも特に、納豆に豊富に含まれています。動脈壁からカルシウムを抜き取り、骨に吸着させる作用があります。カルシウムが動脈内で沈着するのを防ぐとともに、骨を丈夫にさせることができます。

納豆の効用

では納豆を食べることにより、体内にどのような効果が実際にもたらされるか見ていきましょう。
納豆の効用はたくさんありますが、特に重要なものとして4つご紹介いたします。

それぞれ詳しく見ていきましょう!

感染症予防

納豆に含まれている微生物である納豆菌は、微生物の中でも最強の繁殖力を持っているといわれています。この納豆菌を体内に取り入れることにより、悪玉腸内細菌の繁殖を抑制し、腸内環境をより望ましい状態にし、私たちが感染症にかかるのを予防してくれます。そのパワーは、食中毒を引き起こす腸管出血性大腸菌の一種である、O-157の繁殖を防ぐほどです。

血管系の疾患リスクの低減

ナットウキナーゼの血管内に血栓ができるのを抑制する作用および、ビタミンKの動脈内にカルシウムが沈着するのを防ぐ効果により、血管の詰まりをダブルパンチで抑制してくれます。これにより、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞といった血管系の疾患のリスクを大きく低減させます。

骨を健康に

先述したとおり、納豆の中に豊富に含まれるビタミンKは、動脈壁からカルシウムを抜き取り、骨に吸着させる役割を担っています。したがって、十分な量のビタミンKを摂取することにより高い骨密度を維持することができます。実際、納豆の消費量が多い東日本の方が、西日本に住む人よりも血中のビタミンKの濃度が高く、骨粗しょう症を患うリスクが低いといわれています。

アンチエイジング

納豆には、アンチエイジングに有用な成分もたくさん含まれています。ここで最近注目されているのが、スペルミンです。スペルミンは先にもお伝えした通り、たんぱく質の一種です。細胞の代謝の促進、体内の炎症の抑制効果があることが近年判明しました。また、大豆に多く含まれているイソフラボンも、抗酸化作用のある物質としてアンチエイジングに効果があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。あんなにもおいしい納豆が栄養的にもこんなにも優れている食材なのです!米国のハーバード大学で最先端の栄養学を学び、現在はご自身で開設した満尾クリニックで院長をしている満尾正さんも、納豆を毎日一パック食べることを推奨しています。是非皆さんも、毎日納豆を食べ、健康的で活力に満ちた日々を過ごしましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました